セクシーナイツ

 

「セクシーパブ」ってご存じですか。お触りアリのキャバクラ。セクキャバ、ハッスルパブ、なんて言う呼び方も有ります。女の子にお客さんのひざの上に乗ってもらって体に触ったり抱きしめたり、時にはちゅーしたりしながら楽しくお話をする、という趣向のお店。東京では新宿歌舞伎町、六本木、池袋周辺を中心に多数存在してます。

ホステスとは別に、バニーガールとして雛子が一番長い間在籍していたのはこのタイプのお店でした。
ちなみにバニーガールのお仕事内容はというと、受付を通ってきたお客様の指名を確認、待ち時間中のお客様のお相手、空きが出来たら座席までご案内。伝票を書き、指名の女の子を呼び出し、フリーのお客さまには女の子を付け回し、飲み物のオーダーを取り、ショータイムのアナウンスをする、というお客様への直接の接客がない分なかなかハードなもの。(要するに男子スタッフとほぼ同じ仕事内容。)
しかし余談ですが、雛子はどんな種類のキャバクラにせよこのバニーガールのお仕事が大好きです。言葉は悪いですが高みの見物。キャバクラってのは、外側から眺めてる分にはそりゃー面白い世界です。社交の女の子に比べると収入は少ないですけどその分、お客さんとの関わりも必要最低限だけですから仕事外の時間にまで余計なストレス溜めずに済みますしね。

で。

冷静に見ていて、これほど魅惑的にシュールな現実空間ってのもなかなかお目にかかれないんじゃないでしょうか。
いろんな男の人の好みや性癖が一堂にむき出しになる空間。誰一人「本気じゃない」のに何故か熱い空気。この空気は普通のキャバクラとも違って独特です。女であるところの雛子には、性欲を刺激するだけ刺激されて抜くことも出来ないまま放り出されるお店のシステムにここまでの需要がある理由はさっぱりわかりませんけれども、毎日毎日途切れる事無くお客さんで溢れかえる店内を見ていると男の人のファンタジーって不思議なもんだなあと、興味が湧いたりします。

ああ、上野のポルノ映画館なんかの雰囲気とは近いものが有るかもしれないですね。行った事ないですけど。
横並びのシート、あやしいムード、ぎりぎりまで落とされた照明、観客総勃ち。あはははは。

‥‥‥大変失礼致しました。
えーと、一応一つの店舗に限らず相対的なお話をしますね。(といっても、雛子が実際に見て知っているのは歌舞伎町、六本木の系列店見学を含め3店鋪ですし、その他の話は情報で補ってますから行き届かない部分も多いです。悪しからずご了承下さい。)

まずお金の話。 40分8000円以上のお店と4000円以下のお店が有るのは何故か。後者の方は女の子に直接チップを渡す制度のお店だからです。結局最終的に払う料金はどのお店に入ろうとあまり変わりません。(ちなみにお店によってある「特別料金」に関してはちょっとばかり際どい話になってきますんで後回し。ふふっ。)

さて、それではご入店。フリーのお客さまにはお店が勝手に女の子をつけるシステムと、ステージの上で並んで、もしくは回転寿司のように回ってる女の子の中からお気に入りの子を指名する場内指名制のお店があります。(その辺は入店前にキャッチや受付のお兄ちゃんに確認出来ます。)前者のお店はチップ制ではない事が多いので、女の子と直接お金のやりとりをしたくない方にはお勧め。しかし女の子のルックスに関してハズレが少ないと言う点では後者の方がお勧めです。場内指名、チップ制のお店では指名がかからないと収入がありませんから、難のある子は自然に淘汰されてしまいそれなりに可愛い女の子ばかりが生き残る事になるからです。それにしてもルックスで選ぶわけですから少数の女の子に指名が集中し易いだろうとは思われがちですが、実はそんな事も無いんですよね。確かに人気不人気というのは有りますけど、毎回同じ女の子ばかり売れ残るという現象は予想外に少ない。雛子の目から見て明らかに飛び抜けて美人だろうと思える女の子でも時によっては指名されずにずっと残っていたりしますから、人の好みと言うのは千差万別だなあとつくづく思います。

尤も、一番不細工な女の子をあえて指名するというお客さまもいらっしゃいました。曰く、「他人の手垢は少ない方がいいし、ブスなのに指名制の店に残ってるような女はそれでも客が付く程に濃厚なサービスが期待できるから」。なるほど、一理あるかもしれません。

女の子の制服は、お店のコンセプトによって様々。セーラー服、ボンテージスタイル、スリットの深いワンピース、ぶかぶかのYシャツ、更に「浴衣デー」「バスタオルデー」「普段着デー」なんかの日替わりイベントがあったり。何にしても一瞬で脱がせてしまえる危ういトップにTバックが基本です。(余談ですが雛子の好みとしては、やはりパジャマだのバスタオルだのは邪道ですね。萌えません。こういう場面では全員お揃いで制服制服したカッコの方が断然いいと思うんだけどどうなんでしょう。普段着じゃ生々しすぎません?)


んで。ともかくお好みの娘が見つかったら早い者勝ち、速攻でその辺にいるバニーちゃんなり男子スタッフなりをつかまえてご指名、無事に女の子がやってきましてさあレッツハッスル。笑顔でまず握手、「宜しくお願いします」の挨拶の次にそれじゃ、とばかりにむき出しのナマ足で女の子が膝の上にまたがってくるという。ここからいきなり非日常な世界です。あ、焦ってはいけません。まずは自己紹介。
この時、さり気なく「初めてですか?」と訊かれますが、これは、初めてのお客さまには普通のキャバクラよりもいろいろとややこしくなってるシステムについて説明しなきゃいけないためですので、2度目3度目なのに「初めて」と嘘をついても特にいいことはないです。かえって、2度目以降で遊び方も接し方も慣れてらっしゃるお客様の方が女の子にとっては居心地が良かったりします。文句言われたり予想と違ってがっかりされたりする確率が低くなってきますからね。

で、20分に1度くらい「ショータイム」若しくは「ハッスルタイム」というのが有りまして、(この時にチップ制のお店では2、3000円くらいのチップを女の子に直接渡す事になるんですね。この時間が無くて、最初からお触りできるところもあります)アナウンスと共に照明ダウン、トランス系の音楽と共にスタート。その内容についてもまたお店によって様々ですが、大体のところはだっこスタイルのまま女の子が上だけ脱いだ格好になって腰を振り、おっぱいを触ったり舐めたりキスしたりという飽くまで生殺し状態のサービスが3~5分くらい続きます。基本的に、下の方の穴にいろいろとつっこんだり舐めたりという事は出来ない事になってます。

いやあ、いい眺めですよ。40席程の空間が全て埋まった時なんかは壮観です。女の子達が一斉に上着脱ぎ捨て、お客さまの股間の上、乳まるだしで腰を振り始めます。後ろから見てるとなかなかにすごい光景です。数十組のカップルが対面座位で一斉にせっくす(一見)5分間。なめまくり、弄り放題、ディープキスしっぱなし!!(ちょっと某店のコピーパクりました)

んー。冷静になっちゃいけません。受付を越えた瞬間、広がる異空間。‥‥どうですか。灰色の日々にひとときの安らぎを。40分8000円(〜10000円)。夢を買ってみませんか。
‥‥‥あっれ、いつから宣伝になったんだったか。

えーと、実践(コミュニケーション)編に続きます。

 

注*ちなみにこういうスタイルのキャバクラは飽くまで「キャバクラ」であってピンサロ等の「風俗」とは異なります。
それではサービス業と風俗営業の境界線はどの辺にあるのか。それは、「女の子の方からの(直接的な)接触サービスがあるかないか」ということなんだそうです。お客様の方に一方的に触ってもらうだけのセクキャバは、風俗認可を取らずにギリギリの収入を稼ぎ出せる夢のサービス業、‥‥‥なんでしょうかね。つくづく人間の知恵っていうのは規則に寄って定められた枠の中出こそ、思いも寄らぬ方向に発展するものですねえ。

 

2003.12.22.

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